see the world

世界へ羽ばたけ

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Go see the world

 

 

と背中を押してくれたのはアメリカ人の友達。NYから来た当時まだ19歳の男の子。彼自身、もっと若い時から世界を飛び回ることが夢で、マジシャン/ジャグラーとして16歳のころにNYを飛び出していた。

ひょんなことから彼と出会い、なんとかコミュニケーションを取るために必死に英語を勉強した。と行っても、文法とかよりも、ウィッキーさんのワンポイント英会話など💦、とにかくその時に使えるセンテンスを丸覚えた。(覚えたセンテンスを使っての会話は、ものの5分ほどで終わったけど💦)

 

英語に耳が慣れていないため、筆談したり、ジェスチャーしたり、まるで連想ゲーム。辞書は必要ないよって調べさせてくれなかったし。

そんなに簡単に英語が理解でき始めたわけではなかったが、私の世界はどんどんと広がって行った。NYを少しだけ近く感じ、世界中がら来ていた彼の友達から聞いた、馴染みのない国の名前はとても神秘的に聞こえた。

会社員として毎日同じローティーンの繰り返し、終わらない社内の噂話にうんざりとしていた私を、ある日、彼は当時アジア一高いビルと誇っていた池袋サンシャインシティビルの最上階のバーに連れて行ってくた。眼下には宝石のようにキラキラと光る街灯が、遠くまで広がっていた。

19歳の彼は、今見える光の数はほんの一部で、世界には私の想像もつかないことが常に起こっているんだ。毎日の自分の悩みなんて比べものにもならないよ。

Go see the world!

次の日、私は彼とイギリス領事館に行き留学の資料を集めていた。

 

青春 アゲイン

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We are the champions my friend

友達の"Go see the world!"(世界を見ておいで)の一言で決めたイギリス留学。

約25時間ほどかけて、香港経由イギリス入り。そこからはコーチ(バス)に乗り3時間かけて、イギリス西部のBath(お風呂の発祥の地)へ。全てが新しかった。古い建物も歴史のある場所も、何もかもが映画の中に入り込んだ様で、それらが実在しているのかを手にとって確かめる必要があるほど。

そこでの生活は、私が今までに知らなかった世界で、新しい私を作り上げるかの様に全てを飲み込んだ、本当に楽しかった。なんてみんなキラキラしてたのだろう✨

お酒が飲めるパブが夜11時で閉まってしまうため、よくみんなで公園に行って騒いだ。そこでいつも歌っていたのが、QUEENの"We are the champions"♫

クラスの課題でロイヤルファミリーに関する情報を集めることになり、そこで仲間となったドイツ人のガビー(ガブリエラの愛称)とイタリア人のレナート。すぐに意気投合して自分達をロイヤルファミリーと呼び😅それは卒業後今も続いている。

そのレナートの結婚式が来月ローザンヌ(スイス)で行われる。ゲイであることを長く親にカミングアウトできず悩んできた彼がヴァージンロードを歩く。

イギリスの学校を卒業後、ガビーと車でヨーロッパ中を旅行して回った時の様に、今回もドイツの彼女の家から2人でローザンヌに向かう。

3人で会うのはほぼ30年ぶり。楽しみで楽しみで、毎日ねむれない。

過去に戻る様で、でも何か新しいことが起こる様で。

私の人生は、1988年のこのイギリスでの生活で大きく変わって行った。