2010年冬、バリ島への引越しを決めた私と主人は住み慣れた家に散りばめられたものの断捨離に入った。
約10年間住んだ一軒家には、捨てる決心のつけられないもの、いつか使うと思いながら開けてはしまうを繰り返すもの、なぜ取っておいたのかもわからない無意味なものが山のようにあった。
選ぶ基準は...全くの直感。時間をかけずに選ぶ。あっちょっと待ってと思ったものはいらない。とにかくどんどん捨てた。
一番辛かった別れは、愛犬のミニチュアダックス。田舎の親元に引き取ってもらうために向かった空港までの道のりは涙が止まらなかった。
出発までの最後の何日間は友達が泊りがけで片付けに来てくれて、家の中は一気に空っぽとなった。(あの時は本当にありがとう!)
結局バリ島へは2人してスーツケース5個だけで飛び新しい生活が始まったが、別便で送っていた生活用品などが届いても長い事なにも開けずにガレージに置いたままだった。
断捨離は、過去の自分の考え方や生き方の習慣などを一旦ゼロにしてくれた。
いつでもやり直しができるという事。先に進むことだけを考えれば良いということは、自分のための楽しい時間が自然に生まれていくということだった。
何かを買うとき、それが私の生活を豊かにしてくれるのか、欲しいと思うだけで本当に必要なのか考えてみてはどうだろう。