前述した、仲間内を”ロイヤルフレンド”と呼び合う、イタリア人で7月にスイスで結婚式を挙げた友達からお礼の手紙が届いた。
家の郵便受けは、もっぱら勧誘のチラシやファミリーセールのご案内。
危うく捨てそうになった紙の束にその手紙は入っていた。
ペンを選び、難しい日本の住所を間違えないように一字一字なんども確認しながら書き、郵便局へ行き、切手を選び、きっと舌でぺろっとやってつけたに違いない。
全てのプロセスがまるで手に取るように見えて、友達が住む街までが感じられる。手紙ってなんて暖かいのだろうと涙が出る思いがした。
世界中どこでもインターネットさえあれば無料で声も聞ける今、空を飛んでくる手書きの手紙は思いがけない感動を届けてくれました。
ユーミンの”Air Mail”も思い出してしまった。