ローフードとの出会い

2011年にそれまでの24時間体制の仕事から、”blue sky blue ocean"青い空と海を求めて主人と2人、バリ島に移住しました。家も車もみんな手放して。一番悲しかった別れは、愛犬のルーカス。動物のバリ島への輸入が完全に禁止されていることを知ったのは、不覚にも出発の1ヶ月ほど前。実家へ飛ぶため空港に送った時の彼の鳴き声は今でも耳に残っている。空港への行きも帰りも涙がずっと止まらなかった。

バリでの生活はたくさんの新しいことで、戸惑いも多かったけど、広い広い青い空と海は自分の悩みなんてちっぽけで、なんとかなるもんよ!と無限の包容力を感じさせてくれました。生活も食事もとても質素なものでしたが、ココナッツ、ドラゴンフルーツ、庭になるパパイヤやパッションフルーツなど、たくさんのトロピカルフルーツに恵まれ、その中で初めてローフードと出会いました。なんとなく聞いたことはある…けど。世界中からヨギーニやベジタリアンなども集まるウブドの、Sayuri Healing cafeでいただいた、焼かない、乳製品、小麦粉、砂糖不使用と言う、聞いたことも食べたこともないロースイーツに感激。そしてサラダの食べ方も、今までの野菜盛りという考えより、バランス重視に、一気に体が健康になった気がしました。(たった一食でも💦)その後、ウブド以外でもベジタリアンのお店が次々にでき、何よりも見た目がキレイで、知らなかった食材の使用、組み合わせなどは、私の食に新しい選択肢となっていったのです。今私がローフードやロースイーツを教える立場になるなんて、あの頃はこれっぽっちも想像しませんでした。

昨晩、バリ島での生活を100%支えてくれたスタッフ家族とオンラインで新年の挨拶をし、懐かしい話に花が咲きました。まだ外国人は入れないが、インドネシア人が国内旅行を楽しむ時期でとても忙しくしていると言うことを聞いて安心。早く帰っておいでと言われお別れをしました。

バリでは、インドネシア料理のナシゴレンなどが100円〜200円で食べれる中、ローフードやベジタリアンフードはその倍以上。今度行くまでにまだレストランが頑張っていることを願うばかりです。